サラ金広告の正しい読み方

貸金業法が改正されて総量規制導入後、
サラ金業界はまた様変わりしています。
サラ金について出版された過去の書物を見ると、
ほんの数年前のものでも古臭さを脱げません。
そこで今回は、過去の雑誌の記事から一部を抜粋し、
その変化を味わってみたいと思います。

今回抜粋するのは「裏モノJAPAN」というアッチ系の月刊誌
2005年の7月号ですからちょうど7年前の月刊誌となります。
その一部、「サラ金広告の正しい読み方」からの抜粋となります。


【お電話で申し込みOK!!】
電話だけで審査が行われる。ただし身分証を後日郵送だったり、申し込んだ後店頭に来店だったりと、対応はマチマチ。「ネットで申し込みOK」なども同じ。最近は、お金を先に振り込んで、後で契約書類一式を郵送する即振りサービスも増えている。


【30日間無利息キャッシング!】
最近この手のサービスをよく見かけるが、利息無料なのは新規借り入れ時のみ。30日間利息無料でも利率が29.2%なら、1年間利用で実質利率は26.8%、2年間利用で28%になることをお忘れなく。ただこのキャンペーンの先駆けノーローン(シンキ)だけは、一度完済したあと、2度目以降の利用でも最初の7日間は無利息になる。

【女性専用フリーダイヤル】
受付担当が女性オペレーターになるだけ。一般的に男性より女性の方が借金に対する感情が繊細なので、わざわざ女性専用とうたって安心感を与えている。審査方法が変わるわけではない。

【●ご融資額/1〜50万円 *ご融資額が50万円を超える場合は、慎重な審査及び、別途当社規定の申込書が必要です】
慎重とはいえ、銀行のように担保を調べるわけではない。給料明細書や源泉徴収票などの所得証明書が必要になるだけで、会社によってはそれすら必要ないこともある。こんな仰々しい一文があるのは、法律で「簡易な審査で融資していいのは、年収の10% or 50万円まで」と決まっているから。

【●お利息(実質年率)/18.0%〜29.2% ●遅延損害金/年率29.2%】
数%の幅があっても、新規契約時はほぼ一番高い利息に設定される。利息が下がるのは限度額が50万円を超えてからだ。ちなみに29.2%は出資法の上限利息なので、これ以上で営業していればヤミ金と考えるべし。

【●ご返済方式/元利均等等返済・元金均等返済・残高スライドリボルビング返済】
毎月の支払額(元金+利息)が一定なのが元利均等返済。一方、支払額のうち元金だけが一定なのが元金均等返済。以上2つの返済方法では引き出しができない。一方のリボルビング返済は、限度額の中での利用が何度でもできる。ほとんどのサラ金ではこの返済方法になる。中小サラ金の広告にある「自返」「自由返済」もこのリボルビング返済を意味する。

【●ご返済回数/1〜72回・6年以内】
記載された返済回数に従う必要はなし。期限を過ぎれば全額返済を求められるわけでもない。期限を設けているのは、管轄官庁である財務省財務局から「広告には必ず返済期間を記載しなさい」とのお達しがあるから。実際は、支払日にさえ遅れなければ、無期限・無限回数となる。サラ金はできるだけ長く借りて欲しいのだから。

【*自動契約機も店舗と同様の審査を行っています】
89P〜にもあるように、自動契約機の審査は派遣社員が行い、店頭での審査はノルマがある一般社員が担当する。マニュアルは同じものを使っていても、結果は違う。「自動契約機も店頭と同様の審査を行ってはいるが、審査結果が違うことはしょっちゅうです」が真実。

【担保・保証人/原則不要】
万が一に備えて書いてあるだけで、一般的な新規申込みに保証人は不要だ。原則外となるケースとは、回収不能の客や、間違って法律能力のない成年後見者(旧:禁治産者)に貸してしまった場合。

【パート・アルバイトの方(一定の収入がある方)歓迎!】
歓迎は真実だが、勤め人に比べれば審査は厳しいし、限度額も少ない。少しだけ貸してあげるからいい客になってね、という意味の歓迎だ。「主婦歓迎」「水商売の方歓迎」という一文も同義。

【●資本金/1億円】
億単位の資本金額を記すことで安心感を与えているのだろうが、業界1位のアコムの資本金が638億、業界50位のアースで16億円だから、10億円以下なら中小と判断してよい。

【●登録番号/関東財務局長(5)第00000号】
サラ金が2つ以上の都道府県にまたがって営業する場合は財務局、1つの都道府県内で営業する場合は都道府県知事に登録する。カッコ内の番号は更新回数(3年ごとの更新)。この広告の場合だと「2都道府県以上にまたがって営業しており、登録してから12〜15年たっていることがわかる。一般的に、知事よりも財務局登録、カッコ内の数字は大きい方が信用できる。

【JCFA会員第00000号】
JCFAとは日本消費者金融協会の略で、「消費者金融の健全な発達を図る」ことを目的に1969年に設立した業界任意団体。会員はアコム・武富士の両巨頭を筆頭に、ローンズマルユー、ニシキンなどあまり名前を聞かない小さなサラ金まで多数。この表記があったところで、審査が甘い、取り立てがやさしいなんてメリットはない。ただヤミ金かどうかの見分けには使えるだろう。適当な登録番号をでっち上げるヤミ金はあるが、JCFA会員をでっちあげるところはあまりないからだ。

【ご利用は計画的に。使いすぎ、借りすぎに注意しましょう】
空々しい注意文句は、貸金業の内規で決まっているため。本心ではもちろん無計画に使ってほしい。
<裏モノJAPAN/05/2007より>



さていかがでしたか。

上記は月刊誌のほんの一部の抜粋ですが、
今となっては時代錯誤な内容が散見されます。
激動の数年間でしたから、致し方ありません。

ただ、法律で明示的に締め付けが厳しくなった以上に
建前ではない本気の自主規制も加わって、
まだまだ新たな過渡期が感じられるので、
もうしこしウォッチングを楽しめることでしょう。
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